こんにちは。ウェブ担当のカワジリです。
今日は前回に引き続き、被ばく線量管理についてお話ししたいと思います。
今回お話しするテーマは被ばく線量管理です。
「医療被ばくの線量管理をしなさい」
今春に厚労省から医療機関に向けて通知があり、2020年度から被ばく線量の記録と管理が義務化されます。
日本は世界の中でも医療被曝が多い国です。
その背景にはエックス線CTの普及が大きいと言われています。CTの保有数はなんと世界一です。そして、CT検査件数は、この20年間に20倍になったとさえ言われています。
小さなクリニックや病院には当たり前のようにCTが入っていますし、中にはCTだけではなくMRIやPET、アンギオなど大学病院並みの設備を誇る医療機関だってあります。
さて、本題ですが、
被ばく線量管理というのは「被ばく線量を保管する事」とは異なるようです。
つまり、照射録やPACS、または電子カルテ等に被ばく線量の情報を記録して保管するだけでは不十分ということです。具体的には、被ばく線量をモダリティやプロトコル毎に集計して外れ値がないかなど検討したり、統計的に管理し、最適化を計ることが求められるようです。
私が先日参加したセミナーでは専用のソフトウェアを用いて管理する方法を薦めていましたが、大手企業からベンチャーまで様々な会社がソフトウェアを販売しており、どれを選べばいいか迷ってしまいます。(すでに開発を辞めている会社もあるそうなので要注意です)
そして、価格帯も数百万〜1千万を超えるものまでと幅広いため、簡単に購入が決められず躊躇してしまします。いくら義務化されるとはいえ、果たして採算が取れるのかどうか。
ソフトウェア選択のポイントは収集したデータをどう活用してどこまでやるか。
と言ってもよくわからないのが現状ですね。
今後、詳細な情報が明らかになる予定です。
分かり次第、またブログにて発信したいと思います。